FF7リメイクに学ぶゲームデザイン

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FF7リメイクに思うこと

ファイナルファンタジー7リメイク、4/10に発売されましたね!
管理人も初日に購入し、1週間ほどでクリアしました。
満を辞して発売されただけのことはあり、思い出補正を余裕で超えてくるクオリティでプレイする側としては大満足でした。

ただ、作り手視点で見ると、このクオリティが今後のJRPG基準になるのかと思うと溜息が出てきますよね…

アプリゲームもどんどん家庭用ゲームのクオリティと開発規模に近づいてきているので、遠くない将来、スマホの画面内でFF7Rクオリティのゲームが遊べるようになるでしょう。

今回の記事は、FF7Rをプレイして感心した点や、上手な作りだなと思う点など、ゲームデザイン観点で解説してみたいと思います。

元々、完成度が高かったFF7

そもそも、PS1の初期FF7の時点で、RPGとしての完成度が抜群に高かった作品です。

  • FFシリーズの代名詞のアクティブタイムバトル
  • 育成と組み合わせでカスタマイズの深みがあるマテリアルシステム
  • 一発逆転のリミットブレイク
  • 役割が明確に別れた性能の異なるキャラクター
  • 飽きさせない工夫のバイクなどのフィールドギミック
  • 単品のクオリティが高くやり込み要素の強いミニゲームなどのサブ要素

などなど、挙げていけばキリがありません。
FF7以前とFF7以降では、本当にRPGが変わったと思います。

そんな完成度の高いFF7なので、元からある要素(マテリアなど)は既に語り尽くされていると思いますので、今回はリメイクで追加された「武器の育成」要素に絞って話ていきたいと思います。

武器の育成

FF7リメイクでは新しく「武器の育成」に関する要素が2点追加されています。

  • 熟練度によるアビリティ習得
  • SP消費によるスキル習得

熟練度によるアビリティ習得

  • 武器ごとに固有のアビリティを持っている
  • 装備中の武器のアビリティを使用できる
  • 武器を変更すると武器に紐づいてアビリティも切り替わる
  • 熟練度を100%にすると他の武器を装備してもアビリティが使える

簡単に説明すると上記のような仕様です。

この仕組みの利点は2つあります。

■利点1

全ての武器に役割が与えられ、弱い武器でも熟練度を育成する事で継続的に活躍できる戦力になる

序盤に入手した武器にも、固有のアビリティが設定されているため、武器ごとに異なる価値を持っています。

本来は武器を切り替えると、固有アビリティも切り替わるのですが、熟練度を100%にすることで、それ以降「そのアビリティを自由に使える」ようになります。

武器自体は性能に優劣があるため、ストーリー進行に合わせて切り替えていくことになるのですが、熟練度を100%にした武器のアビリティは終盤になっても活躍できる訳です。

■利点2

RPGによくある「新しい強い武器を入手したら過去の武器を即売却する」使い捨てをさせない仕組み

今回のFF7Rでは、武器の造形のディテールが細かく、ゲーム内のリアルタイムムービー中も全キャラ装備中の武器が反映される熱の入った作り込み具合になっています。

つまり、一つの武器を実装するコストが物凄く高いです。

この高コストで作られた武器が、ゲーム内で新しく入手した先から次々と切り替えられ使い捨てられると、コストパフォーマンスが非常に悪い訳です。

SP消費によるスキル習得

  • バトルで入手したSPを消費してスキルを獲得できる
  • キャラのLv上昇に合わせて獲得できるスキルの種類が増える
  • 武器ごとに獲得できるスキルが異なる
  • スキルを獲得することで武器の基本性能が上昇する

こちらの機能は上記のような仕様になっています。

武器自体の性能が上昇するので、1つの武器の寿命が伸びる

こちらは「熟練度によるアビリティ習得」を上手くフォローする仕組みになっています。

  • 熟練度100%にするためには一定期間使い続ける必要がある
  • 武器を多く作るのはコスパが悪い

つまり、ストーリーが進みながら敵の強さもインフレする中で、1つの武器を長く使う必要がある訳です。
そこで、スキルを獲得して武器の性能を上昇させることで、武器の寿命を伸ばし、1つの武器を長く使えるようにしています。

リソースの活用もゲームデザインの重要な考え方

今回のリメイクで追加された武器の育成要素2点は、「開発の問題」を上手くクリアし、「遊び」に昇華させた要素だと思います。

ゲームデザインは読んで字の如く「ゲームをデザインする」事です。

限られたリソースを上手く活用して、ユーザーに喜んでもらえる仕組みや仕様を考える事が、ディレクターやプランナーには求められます。

私も過去に、ゲームの寿命を伸ばす目的で、使い回しが効きにくいリソースを大量に必要な仕様を書いてしまった事があります。

PMや開発チームと検討する中で、この仕様のリソース開発で、何人月ものコストが必要だとわかり未遂に終わりましたが…

そのような失敗をしないためにも、普段から、既存のリソースや機能を上手く活用した「新しい価値」「新しい遊び」などを考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

外出自粛で勉強する時間もたくさんあるので、まだプレイされていない方はこの機会にぜひ遊んでみることをオススメします。
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