その企画書は誰に向けた企画書なのだろうか?

企画運営

企画書を使い分ける

最近は運営系の記事が多かったので、そろそろ企画についての記事を書こうと思います。

今回はプランナー業務の花形「企画書作成」の前準備的な話として「企画を伝える相手を意識すること」についてお話ししたいと思います。

一言に「企画書」と言っても、用途に応じて企画書を使い分ける必要があります。

ゲームの仕事において、「企画書」は自分の想いや考えを伝えるプランナーの武器になる訳ですが、この武器を相手に応じて切り替えないといけません。

ゾンビ相手にメリケンサックで殴っても倒せないどころか返り討ちに会うでしょうし、
分裂するスライム相手に剣で攻撃しても埒があきません。

ゾンビにはヘッドショットを決めれるショットガン、スライムには複数まとめて攻撃できる火炎放射、など、相手に適した武器で戦う事が必要です。

企画書を書く前にまずは考えてください。
その企画書を武器に、戦いを挑む相手は誰なのか?

企画書を見せる相手は複数存在する

企画書を見せる相手は、大きく分けて3タイプ存在します。

  • 部署内や開発チーム
  • 会社の社長や役員
  • 外部のクライアント

以下に、それぞれの違いを解説していきます。

部署内や開発チーム

主にゲームの中身を中心とした企画書が求められます。

  • コンセプトやUX
  • 新しさや独自性
  • フックになる要素
  • ゲーム概要やプレイサイクル
  • 遊びのコアとなる仕組み

どんなゲームなのか?
そのゲームはユーザーに何を提供できるのか?
市場で競合と戦えるだけの武器を持っているのか?

など、「遊び手」や「作り手」の目線からゲームの企画を伝えるイメージです。
自分たちが作るもの、遊ぶものとして、このタイトルに関わりたいと思って貰えるかが重要です。

会社の社長や役員

主に事業性やプロモーションなどゲームの外側を中心とした企画書が求められます。

  • 事業性
  • 収益構造
  • 市場で狙うポジション
  • 開発規模(費用や期間)
  • リクープまでの期間
  • ゲーム概要

事業として投資する価値があるのか?
収益性が担保できる構造になっているのか?
どの程度スケールできるポテンシャルがあるのか?
開発規模は適正か?
開発費をリクープするために必要な期間は?

など、「事業」や「投資対象」と言った事業家目線からゲームの企画を伝える必要があります。
正直、このレイヤーへの説明にゲームの中身は重要ではありません。
会社のお金を使って開発するべきだと判断ができる材料を提供できるかが重要です。

外部のクライアント

ここだけ少し毛色が違いますが、主にクライアントが組むメリットが伝わる企画書が求められます。

  • クライアントが企画に乗る理由

この一点に尽きます。

ゲーム企画の持ち込みだったり、協業の依頼だったり、版権の許諾だったりと、一言にクライアントと言っても様々な関わり方があります。

クライアントが「この企画を一緒にやりたい」と思える要素を企画書にまとめてプレゼンできるかが重要です。

この3タイプの相手に対して、上手く企画書を使い分けましょう。

上手く使い分けないと逆効果

私も過去に失敗したのですが、この「相手に合わせた企画書(とプレゼン)」を適切に当てる事ができないと、相手にとって不要な情報を与えてしまい、余計な混乱や、議論したい論点からズレてしまう事が多々ありました。

この経験から、本気で企画を通しにいく場合は、

  • 企画書を見せる相手を調べる
  • 相手が何の情報を欲しているのかを調べる
  • その情報で何を判断するのかを想像する

このような下準備を行います。

まとめ:企画書は相手が必要とする情報を伝えるもの

企画書は「自分の考えを表現するもの」として捉えられがちですが、それだけでは単なる自己満足の表現でしかありません。

プロとして企画書を作るのであれば、

  • 自分の考えを伝える
  • 相手が欲しがる情報を伝える

この2点を満たすものを作る必要があります。

そのためにも、

  • 企画書を使い分ける
  • 使い分ける相手を理解する

は、しっかりと意識しましょう。

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コメント

  1. […] その企画書は誰に向けた企画書なのだろうか? […]

  2. […] そして、企画書は書いて終わりではなく、その先に伝えるべき相手が存在します。(伝えるべき相手については「その企画書は誰に向けた企画書なのだろうか?」の記事を参照) […]

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