【ゲーム企画】人の感情を揺さぶるための「UX:ユーザー体験」を意識したゲームデザインとは?

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ユーザー体験を考えるためにはユーザー視点が必要

最近ではゲームデザインの話題にUX(UserExperience)、「ユーザー体験」を目にするようになりました。

ゲームデザイン以外では、「UIUX」などユーザーインターフェイスの考え方にもUXが浸透し始めています。

このマジックワードになりがちな「UX」とは一体何か?
その概念について、この記事では触れていこうと思います。

UXとは、「その機能や施策によってユーザーがどのような体験を得るのか?」をベースに物事を考える手法です。

つまり、作り手側がユーザー視点で物事を考えていく必要があります。

ユーザー視点で物事を考える

RPGのアイテム1つを考える時にもUXベースで考えることができます。

例えば「ドラゴンキラー」をUXベースで考えてみます。
(特にトラゴンキラーである必要は無いのですが、誰しも効果をイメージしやすそうなので…)

「ドラゴンキラー」を入手したユーザーはどんな体験をすることができるか?


《ドラゴンキラーのUX(例)》

ドラゴンが出現するような高難易度のバトルで、ドラゴンキラーを装備したキャラがドラゴンに対して無双でき、強敵だったドラゴンが溶けるように倒せる


抽象的な書き方ですが、このような書き方であれば「ユーザーがどんな体験ができるのかをストーリーを含めてイメージできる」ようになります。

ここから、このUXを感じられるように「ドラゴンキラー」の機能や効果を考えていきます。

  • ドラゴンに対して無双できる
ドラゴンに対して無双できる、と言うのはどの程度の強さであればそう感じられるのか?
ドラゴン属性の敵の場合のみ、ダメージが150%や200%与えることができれば感じられる?
  • ドラゴンが溶けるように倒せる
溶けるように倒せる感覚を実現するには、どのような効果があればいいのか?
防御無視の貫通攻撃にするか?攻撃を当てる度にドラゴンが弱体化する効果が良いか?

のように、「与えたい体験」を「機能に分解」していきながら最終的なアウトプットイメージに落とし込みます。

UXベースのメリットは「与えたい体験」にたどり着けるなら、そこまでの道筋は特に拘らなくても良いところです。

簡単にですが、UXからアウトプットまでのイメージを上記に書きました。
アウトプットを導き出すまでの手法で、UXと似て非なるものとして「コンセプトベース」の物事の考え方があります。

コンセプトについても少し触れておこうと思います。

コンセプトベースで考えた場合

コンセプトは直訳すると「概念」や「理念」、「基本的な考え方」みたいなものです。

ゲームの骨子となるキーワードをコンセプトに設定することが多く、言葉の中に複数の意味を持たせる事もあります。

ゲームのわかりやすいコンセプトだと、

「真・三国無双」シリーズの「一騎当千の爽快感」

などが有名です。

「一騎当千の爽快感」は耳障りも良く、「気になる!」となる秀逸なワーディングですよね。

ただ、このコンセプトだけを聞いた人は、どんなゲームなのか?までは想像はできないと思います。アクションゲームなのか、RPGなのか、シミュレーションゲームなのか…

コンセプトはどちらかと言えば、作り手側の思想やメッセージを言語化したものであり、このコンセプトを幹として、コンセプトに沿った枝葉となる機能や仕組みを考えていきます。

ユーザー視点のUXと作り手視点のコンセプト

あくまで管理人の考えではありますが、

UX:ユーザー視点でアウトプットを考える

コンセプト:作り手視点でアウトプットを考える

だと考えており、どちらかだけで考えれば良いと言う訳ではありません。

一貫した方針管理やディレクションができるのであれば、どちらかだけで考えても同じアウトプットになる可能性はありますが、両方の視点で物事を考えていけることが大事だと思います。

コンセプトを過信しすぎると作り手の主観的な視点が強くなり、ユーザーが置いてけぼりな企画になることがあります。

逆に、UXを過信しすぎると客観的な視点が強くなり、作り手のこだわりが弱くオリジナリティが損なわれた企画になることがあります。

バランスよく物事を考えられるような企画マンになりたいものです。

とは言っても、UX(ユーザー体験)の考え方はまだまだ業界的に浸透していないと思っており、「ユーザー体験」を詳しく知りたい方は以下の書籍がオススメです!

元任天堂の社員の方が書かれていて、「体験」をどのように考えて構築していくのかが非常にわかりやすく書かれています。

また、同じ著者が書かれている、「コンセプトの作り方、考え方」の参考には以下の書籍もオススメです。

UXやコンセプトの定義に悩むことも多いと思いますが、上手く解説されている本があるなら読まない理由はないです。

コメント

  1. […] […]

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